1番馴染みの薄い試験かもしれませんが、受験料が1番安いのがこのTIE。英語が母語ではない人に向けたアイルランド発祥の英語試験で、ACELSの認定を受けています。ACELSはアイルランドにおける英語教育を管轄する公的機関で、MEIに加盟している語学学校は全てACELSの認定を受けていますね。
TIEはライティング(1時間)とスピーキング(30分)の2部で構成され、事前に選んだ本や直近のニュースに関する自分の意見を述べるなどアウトプット力が求められる試験になっています。日本では知られていない試験ではありますが、アイルランドの試験とだけあり25週間の授業料にTIEの試験料が含まれている学校もあります。
試験結果はCEFRの基準で出され、英語力に関係なく受験することができます。
コース修了時のテストとして主流だったTIEに代わり、ここ最近取り入れる学校が増えてきているのがTrinity ISE。アイルランド国内で認知されているTIEに比べてイギリス発のTrinity ISEは知名度が高く、またTIEに比べて受験者の実力を正確に測れると言われています。
リーディング&ライティングパート、スピーキング&リスニングパートに分かれ、時間はそれぞれ2時間と13〜25分。A2〜C2の5つのレベルに分かれており、2つのパートを同じレベルで合格すると、正式にTrinity ISEに合格となり認定証が発行されます。この認定証に有効期限はないため、その後ずっと語学力の証明に使用することができます。
ここ最近日本でも知名度がぐんと上がってきているIELTS。日本だけでなくアジアの他の国でも、大学進学などに向けてIELTSのスコア取得を目指す学生が増えています。移民の永住権取得条件に使用されることもありますが、もともとはブリティッシュ・カウンシルやケンブリッジ大学英語検定機構などによって運営されています。そのため基本的にはイギリス英語を使用。
リスニング(30分)、リーディング(1時間)、ライティング(1時間)、スピーキング(15~20分)と4技能全ての能力を測れる試験で、9.0点を満点として0.5点刻みでスコアが出されます。スコアの有効期限はTOEICと同じ2年間。
TIEに比べると受験料は約2倍になりますが、日本での知名度も高いとあり学生ビザを取得される方の中では受けられる方もたくさんいらっしゃいます。
そして最後にケンブリッジ英語検定。IELTSに比べると日本における知名度はまだ低いですが、日本人にとって馴染みの深い”実用英語技能検定=英検”と考え方が似ていることから受験を目指す方もいらっしゃいます。
ケンブリッジ英語検定は英検の1級、準1級…と同じようにC2 Proficiency、C1 Advanced…とレベル分けがされており、合格もしくは不合格という形で結果が出されます。そして英検と同じように基本的には有効期限がなく、取得すれば一生もの。4技能全ての力をテストします。
ケンブリッジ英語検定はTIEやIELTSに比べて試験日程が限られています。そのため多くの語学学校では対策コースの開始日や期間が定められているため、対策コースをお考えの方は事前に開講時期を確認しておきましょう。