教育の水準が高いことで知られるアイルランド。ヨーロッパの中でも犯罪率の低い治安の良い国で現地の方もフレンドリーなため、中学校を卒業されたばかりの方でも安心して生活していただける国です。「エメラルドの島」と呼ばれるほど緑豊かなアイルランドで、高校生活を送ってみませんか?
アイルランドの教育制度はヨーロッパの中でも優れたものとされており、アイルランドは高卒以上の学歴を持つ人の割合やその後大学へ進学する人の割合が高いとして知られています。アイルランドの高校を卒業していると、アイルランドだけでなくイギリスの大学へそのまま進学することが可能。高校卒業後海外の大学へ進学したい方には良い環境です。
「エメラルドの島」と呼ばれる自然豊かなアイルランドは、ヨーロッパの中でも治安の良い国として知られており、世界一友好的な国に選ばれたこともあるくらいアイルランド人はフレンドリーな国民性で知られています。未成年で海外に長期滞在となると不安もあるかもしれませんが、困ったときはアイリッシュが優しく助けてくれます。
高校留学に限ったことではありませんが、アイルランドは日本人はもちろんのこと、アジア人の少ない国。アイルランドの高校はほとんどがアイルランド人の生徒ですので、英語漬けの生活を送ることができます。日本人の生徒はアイルランドの高校生にとっては珍しいため、英語に困っても優しく教えてくれるはずです。
日本と同じく小学校は6年間で、6歳(7歳になる年)に小学校に入学して12歳で卒業します。その後6年間の中等教育期間が設けられていますが、最初の3年間をJunior Cycle(日本でいう中学校)、後半3年間をSenior Cycle(日本でいう高校)と呼びます。Junior Cycleでは日本と同じように特に専門性を持たせず幅広く学び、Junior Cycle(中学)の終わりにはJunior Certificateと呼ばれる大きな試験があります。
ほとんどの学生が次のSenior Cycle(高校)へ進みますが、アイルランド独自なのがTransition Year。Senior Cycle(高校)の1年目に多くの学校で取り入れられており、Senior Cycle(高校)の最後のLeaving Certificateに向けて勉強を始める前に将来のことを考え、社会に出る準備をする時間と捉えられています。Transition Yearはほぼ全ての学校で提供されており、そのうち約2割の学校では必ず受けなければなりません。残り8割の学校では飛ばすこともできますが、アイルランドの高校生のうち約9割がTransition Year Programを受講すると言われています。プログラム内容は学校により異なりますが、英語や数学などの主要科目に加え課外授業や修学旅行、また就業体験もあり、机に向かう勉強だけでなく人間として成長できる幅広いカリキュラムが用意されています。
その後の2年間はLeaving Certificateのための勉強期間と捉えられており、大学入学に必要な科目や今後学びたい分野に関連する科目を選択します。この試験の結果が大学進学に繋がるため、進学希望の場合良い成績を残さなければなりません。
4~5歳 | Primary | Junior Infants | |
---|---|---|---|
5~6歳 | Senior Infants | ||
6~7歳 | first class | ||
7~8歳 | second class | ||
8~9歳 | third class | ||
9~10歳 | fourth class | ||
10~11歳 | fifth class | ||
11~12歳 | sixth class | ||
12~13歳 | Secondary | Junior Cycle | first year |
13~14 | second year | ||
14~15 | third year | ||
Junior Certificate | |||
15~16 | Senior Cycle | Transition Year | |
16~17 | fifth year | ||
17~18 | sixth year | ||
Leaving Certificate | |||
18~19 | Undergraduate | ||
19~20 | |||
20~21 |
日本の高校と同じように、アイルランドも3学期制。海外の多くの国のように新学期は9月から始まり、12月までが1学期、1月からイースターまでが2学期、イースター明けから6月までが3学期となっています。(最終学年は試験のため6月末からの夏休みとなります。)
日本と大きく違うのは、Transition Yearもさることながら授業が選択制であること。自分の興味のある分野や大学で学びたい分野に合わせて授業を取るため、日本のように教室に先生が来てくれるのを待つのではなく生徒が教室へ移動します。アイルランドの大学は入学のために必要な科目が定められているため、その科目は必ず受けなければなりません。英語と数学に加え、ゲール語(もしくは他の外国語)を求められることが多くなっています。大学入学のためには6科目受講しなければならず、多くの学生が6~7科目を選んで受講します。
公式科目一覧
会計 | 農業経済 | 農業科学 | 古代ギリシャ |
応用数学 | アラビア語 | 美術 | 生物 |
ビジネス | 化学 | 西洋古典学 | 建築学 |
経済 | 工学 | 英語 | フランス語 |
ゲール語 | 地理 | ドイツ語 | ヘブライ語 |
歴史 | 家政学 | イタリア語 | 日本語 |
ラテン語 | 数学 | 音楽 | 物理 |
物理化学 | 宗教学 | ロシア語 | スペイン語 |
コンピューター学 | 体育 | 政治社会 | 応用科学 |
デザイン&コミュニケーショングラフィック |
※多くの学校で、このうち15~18科目が開講されています。
アイルランド人以外の学生はかなり少なく周りはほとんどアイルランド人。必然的に英語漬けの生活を送ることができますし、1クラスあたりの人数が日本よりもかなり少ないため質問などもしやすい環境になります。
現地の高校生と一緒に学校の寮に滞在する方法。この場合5日、7日、12日のうちどれかの制度が取られることが多く、7日制の場合は1週間全てを寮で生活しますが、5日制の場合は毎週末、12日制の場合は2週間に1回週末をホームステイ先で過ごします。(長期休みもホームステイが手配されます。)規律を守り集団生活の中で協調性を身に着けることが目的とされ、お食事やリネン類などは全て滞在費に含まれます。
アイルランドの一般家庭に滞在する方法。お食事は全て滞在費に含まれており、ホストファミリーは全て公的機関による審査や身元調査を受けており、未成年の子供を24時間サポートできると認められた家庭ばかりです。留学生の受け入れにも慣れたお家ばかりですので、英語力が不安な方でも安心です。
日本国籍の方の場合、アイルランド入国時にビザを持っている必要はございません。入国後現地でビザ申請をすることとなりますので、必要書類を日本出国前に揃えておきましょう。